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Jakob Nielsen interview

以下はpixelsurgeonの記事: "PIXELSURGEON interview : jacob nielsen"の日本語訳です。
翻訳はpixelsurgeonの許可を得て 株式会社バスキュールの インターフェース開発チームが行いました。 翻訳上の問題点はfaces@bascule.co.jpまでお願いします。 誤訳、不備な点のご指摘は大歓迎です。


ヤコブ・ニールセン

ヤコブ・ニールセン, Ph.D.はユーザの代弁者であり、ドナルド・A・ノーマン(アップルコンピュータ社前研究担当副社長)と共同で創業したニールセン・ノーマングループの経営者である。1998年までは、ニールセン博士はサンマイクロシステムズの上級エンジニアで、1994年初頭からSunWebのオリジナルデザインからはじまってこの会社がWebユーザビリティに尽力するのを指導した。
Webユーザビリティについて書かれたニールセンのAlertboxコラムは1995年から発行されており、現在約20万人の読者がある。
何よりも、ヤコブ・ニールセンは「ユーザビリティの王様」(Internet Magazine)、「Webページユーザビリティの導師(グル)」(The New York Times)、「卓越したWebユーザビリティの導師」(CNN) などと呼ばれている。
彼のことが大好きにしろ大嫌いにしろ、彼はインターネット上の議論(とくにFlashの話題について) への貢献によって悪名を広め、Webデザイナ達の間に重要な問題を提起した。


インタビュー

● Pixelsurgeon: さて、Pixelsurgeonですが、、、とりあえず第一印象として、ユーザビリティという点から見てどういう評価になるとお考えですか?

○ Jakob: 最初に気になるのはスプラッシュページです。このサイトはユーザビリティよりもイメージをより気にかけているということを、スプラッシュページは常に訴えかけているように見えます。このうまく処理された石鹸の画像はきれいですね。ただ、これがあなたがたのサイトの目的をどう実際に伝えているか私は理解していませんが。

ホームページをみると、右手のリンクの列は事実上読めませんし、なぜこれらのリンクがお勧めなのかについてなんらかの説明が必要です。ホームページ上のメインのニュースの領域には、小さな箱が多すぎます。特集とインタビューのカテゴリーページははるかに目を通しやすく、ここで読むことができるストーリーの概観をうまく提供しています。このサイトは小さなポップアップウィンドウがいっぱいありますが、ポップアップウィンドウはしばしばページを覆って邪魔になります。でも、小さなインタラクティブアニメーションのいくつかはコントロールしやすく、気晴らしには非常に楽しめます。

なにも中身を指し示す言葉がない、番号付きの画像のリストが含まれているページがいくつかあります。各画像の小さな抜粋を見せるか、もしくは番号ではなく意味のある名前を各画像に付けるかで、ユーザビリティが向上するでしょう。ユーザに全ての画像をダウンロードする時間があると仮定することはできないので、ユーザに選択してもらう必要があります。

● どのようにして、「Webユーザビリティの世界的第一人者」(U.S. News &World Report), 「Webページユーザビリティの導師」(The New York Times), 「Webでもっともスマートな人物」(ZDNet)、そして、「この惑星上で誰よりも、何がWebサイトを機能させるかを知っている」人(Chicago Tribune)と呼ばれるようになったのですか? これらの肩書に同意しますか? 誰か他に「ユーザビリティの導師」の肩書を喜んで共有できる人がいますか?

○ 私はユーザビリティを20年やってきて現在のレベルにたどり着きました。そのうち9年はWebのユーザビリティをやってきて、この分野では、ウェブサイトや他のユーザインタフェースを実際に人々とテストしているときに気づいたことについて、非常にフランクかつ率直に話すことができます。また、こういう研究から得られた私の初期の予想や洞察は、後になってかなり広く受け入れられるようになりました。もちろん全てではありません。私は確かに間違いを犯します。でも、私は1995年からのWebユーザビリティについての自分の記事の全てを、自分のWebサイト上で世界から見られるようにしてきました。自分の古い予想や分析を敢えて公開しているアナリストはほとんどいません。

例えば、Flashの最新リリースにおける進歩によって、私は最近Flashに対する立場を変えましたが、2年前のオリジナルの辛辣な記事を全文そのまま保持しています。たとえ後の開発で自分の立場が変わったときでも、以前のコメントをそのままにしておくという知的誠実さを持っている人はほとんどいないのです。

私の個人的な目標は、世界一のユーザビリティの専門家になることです。この目標の難しさは、自分について判断してもらうのに他の人々に頼らなければならないということです。だから、肯定的なフィードバックをもらったときはいつもとても幸せです。

自分の個人的な目標を満たす喜びとは別に、ベストを目指す別の理由もあります。認知されることは、ユーザの権利を守りプロジェクトマネージャがユーザビリティ的な推奨に耳を貸すようになるための強力なツールになります。

もちろん世界には他にも良いユーザビリティの導師がいます。ドン・ノーマンブルース・トグナツィーニは二人とも非常に経験豊かで優れた導師です。私は彼らの同僚であり、日々彼らから学ぶ機会があるという特権があります。Xerox PARCのスチュワート・カードはユーザビリティ学者として世界的第一人者で、私はとても尊敬しています。非常に経験豊かで才能があるが、自分の会社のプロジェクトにその才能のほとんどを注いでいるので実際に導師として認められることがないユーザビリティの先輩は他にたくさんいます。導師は世界を変える必要があります。自分自身だけでやろうとするよりもはるかに達成の度合が高くなるように、他の多くの人々に衝撃をあたえることで世界を変えるのです。

● 動機はなんですか?

○ 私は難しい技術を憎んでいます。何年も前に我々が文書化したユーザビリティの法則を破ったデザインを見ると、個人的なレベルでイライラします。こういうことが起こる度に--一日に数回ありますが--自分の仕事を続けて、例え困難であってもユーザビリティの福音を説こうという気になります。

● ユーザビリティはただの意見ではありませんか -- 誰かに取って使いやすいものが別の人間にとって使いにくい -- それとも冷徹で確固とした事実に基づいているのですか?

○ もし何かがたった一人にとってでも使いにくければ、それは確かにユーザビリティの問題を持っていて、完全なデザインではないのです。問題は、単純にどれだけ「多くの」ユーザがユーザビリティの問題に直面しているかであり、どれほどユーザに苦痛を与えているかということです。この二つの影響評価は、非常に多くのユーザに対して測定の研究を行うために巨額の投資を行おうとしているのでないかぎり、部分的には判断力と経験の問題です。これらはすべて冷徹で確固とした事実にすることができます。しかし普段のプロジェクトでは、念入りなテストはかなり高価につくので、我々はユーザビリティに関する問題の優先度を決めるには判断力と経験に頼ります。20個の別々のケースにおいて問題をひきおこしている何かをみつけたら、それが21番目のデザインについても同様に問題になると予想することがかなり正当化されます。

● デザイナーが、魅力的で面白く、且つ、全ての人に意図されたとおりのかたちでみてもらえるサイトを作るにはどうしたらいいのでしょう? 異種のブラウザは、これだけ標準化の話がでているのに、まだHTMLページを別々のかたちで表示しています。

○ 不可能です。もっとも一般的なケースに最適化して、なお他の全てのケースでも妥当なデザインになるように確かめるしかありません。全ての場合において完璧であることは不可能です。

● 「...UseIt.comは、Nielsen自身によって決められた40のユーザビリティ基準による評価で"C"グレード(75%)でしかないと評価された...」(記事元:アンソニー T.ダン) という事実をどう思いますか。

○ プロジェクトにかけられた費用からみると、かなり良いスコアです。

● インターネット上の全てに対してユーザビリティガイドラインのセットを適用することができるのですか? 今存在しているサイトの非常な多様さと、異った用途、異った目標をもつ利用者に対して --そして我々は、人はロボットではなく皆が同じように考えることはないことを知っています-- あなたが依って立つユーザビリティガイドラインとはなんですか?

○ ユーザビリティの法則は人間の経験に根ざしており、技術にではありません。だから、もっとも根本的なガイドラインは、Webサイトであれ原子力の制御ルームであれ、全てのインタラクションデザインに対して真であり続けます。これらの法則は、40年にわたる人間的要素の研究を通じて確立されてきたものであり、あなたが汎用的なエンジニアリングの非常に強力な信者でないかぎり変わることはありません。

もっと細かいガイドラインは実は時によって変わるかもしれません。例えば、ナビゲーションデザインにおいてユーザに動きの自由さを感じてもらうには1秒以下の反応時間を提供するというのは根本的なガイドラインです。ここから、ほとんどのユーザがダイアルアップのモデムで接続している限りWebページはある程度のキロバイト数以下に抑えるべきというガイドラインが導かれます。このガイドラインは、ブロードバンドがより一般的になったらたしかに変わるでしょう。

そして、デザインの広い範囲に対して適用できるガイドラインはありますが、全てのデザインに対してではありません。例としてeコマースサイト向けの私の207のユーザビリティ法則と企業Webサイトの広報部署向けの32のガイドラインが含まれます。これらのガイドラインは、問題になっている特定のタイプのサイトを代表する広い範囲のデザインに対して、そこを訪れるユーザと一緒に我々が行ったたくさんのユーザビリティテストから得られたものです。明らかにこれらのガイドラインは、映画のレビューや販売自動化ツールのような別のタイプのデザインには適用できません。

最後に、Webサイトの垂直なグループに対する非常に狭いガイドラインがあります。例えば、花のサイトのユーザビリティを増すためのガイドラインは、全てのeコマースサイト向けの一般的なガイドラインよりも詳細なものになるでしょう。

私は、最初の二つのタイプのガイドラインしか発表しない傾向があります: 全てのユーザインタフェースに適用される根本的なものと、広いデザインのグループに適用される一般的なものです。目的のデザインに合わせたより詳細なユーザビリティガイドラインも必要であると思いますが、残念ながら垂直なデザイン分野用の特別なガイドラインを出版するのは意味がありません。そんな本やレポートにはほとんど読者がいないからです。目標を絞ったガイドラインは、その市場に貢献している会社の内部プロジェクトとして書かれるべきです。

● あなたのユーザビリティガイドラインは、Webデザインに対して「テンプレート」アプローチに近いものを示しており、個性を削ぎおとすという考え方についてどう思いますか。

○ テンプレートは実は、仕事のサポートとコンテンツなど、個性が重要なところで個性を促進してくれます。そこの会社のデザインがユーザにとって機能すると保証されている会社が増えるほど、会社はユーザが必要としているものを見つけ出すことにより集中でき、そのニーズを満たす機能やコンテンツをデザインすることにリソースをより多く割くことができるのです。

useit.comのタイトルタグがMacのInternet Explorerのウィンドウのタイトルバーに合っていないのを見付けました。"useit.com: Jakob Nielsen's site(Usability an..."だけになっています。これに気づいていましたか?

○ いいえ、でも少なくとも主要なキーワードは全て見えています。IEが"an"の2文字を残さないで削ってくれればよかったと思います。

● あなたが悪名高い「Flash: 99% Bad 」の記事を書いてからずいぶん経ちます。「Flashコンテンツは一度作られたらそのままほうっておかれる傾向がある。」「Flashコンテンツはいつも決まって表層的だ。」というようなコメントについて、もう時代遅れだと感じますか?

○ 残念ながら、Web上にはまだ表層的なFlashコンテンツがたくさんありますし、一度作ったFlashコンテンツを忘れてしまうデザインプロジェクトがたくさんあるというのも正しいと思います。コンテンツを維持し、新鮮なまま保つのは両方ともユーザのニーズをサポートしトラフィックを駆動する主要な方法です。でも、2年前にあの記事を書いたのは役にたちました。なぜなら良くないトレンドが以前ほどは強くなくなっているからです。

● あの記事に続いてFlashデザイナから多くの批判がありましたが、全く怯みませんでしたか? Flashはとても使うのが簡単なだからFlashを使う多くの人はひどい使い方をしている、という可能性がおそらく高いと思いませんでしたか? 職人が悪いのであって、道具ではないと?

○ そのとおり。Javaで書かれたひどいプログラムは確かにあるし、英語で書かれたひどい記事もあります。言語を責める必要はありません。ただ、2年前のFlashコミュニティはふわふわしたデザインを強調していて、実際のユーザのニーズをサポートする有用なツールをデザインすることにあまり関心がありませんでした。この状況はは変わってきています。それには私が目覚しコールを鳴らして、多くの会社が自分達のユーザエクスペリエンスの質を落とすことをためらうようになったからという理由もあると思います。

● 新しいリリースが出る度にFlashを、特にFlash MXではその多すぎるほどの新機能を歓迎しますか?

○ はい。マクロメディアは批判を心から受け入れ、その戦略を変えました: 新しいFlash MXは、私が2年前にオリジナルの記事を書いたときに欠けていたユーザビリティ機能をいくつか備えています。マクロメディアは今Flashをインターネットベースのアプリケーションの構築キットとして目標設定しています。これは、表層的コンテンツの傾向から離れる素晴らしい方法です。

実は、マクロメディアとニールセン・ノーマングループは、Flash MXで構築されるインターネットベースのアプリケーションに向けたユーザビリティガイドラインを開発するためにパートナーシップを結びました。Flashデザイナー達は、機能を付加するときにはユーザを混乱させてしまいがちですが、一度ガイドラインを発表すれば、混乱させるのでなくユーザに力を与えるようなかたちで、Webを通じて機能性を提供できるようなよりよいポジションにつくことに なるでしょう。

● あなたは「Flashはユーザビリティを低下させる」と言ったといわれています。HTMLサイトをFlashサイトに置き換えた企業は、適切に実装されていれば、必要とされる帯域幅を削減し、ページのロード時間を減らし、ヒット数を増やすことになるというFlashに関する統計値をマクロメディアが引用する場合、マクロメディアは疑いようもなく偏っています。使いやすいサイトをつくるにあたってFlashはHTMLより優れているという考え方に同意しますか?

○ これはデザインの目的にかなり依存します。本来の目的が記事を読むことだったら、標準的なWebブラウジングがベストであることが多いでしょう。なぜならユーザが内容に集中できるからです。そのうちいつか、現存のWebブラウザではナビゲーションのサポートが足りないということについて文句をいうかもしれませんが、すべての記事において一貫したやりかたで動いているという利点もあり、一貫性はユーザビリティ的に大きなプラスなのです。

一方、デザインが非常に機能性重視であれば、例えば機能が豊富なインターネットベースのアプリケーションの場合であれば、私は前から言ってきましたが、Webページの連なりとしてそれを見せるのはばかげています。この点においてFlashはユーザビリティを向上させる大きな可能性を持っています: Webブラウザのような記事を読むツールに提供されていない新たな機能が必要な場合です。

ユーザは主に記事を読んでいるがマルチメディアコンテンツも必要、という中間的なケースがあります。この場合、Flashによる設計は構いませんが、ユーザが情報に集中してブラウジングを行えるように単純さを重視し、機能を極力少ない数にしぼって提供するということが重要になるでしょう。

● インターネット上の多くのサイトは情報に素早く簡単にアクセスできるように意図されています。たとえばニュースサイト、B2Bのサイト、ポータルサイトなどです。しかし、他の大多数のサイトが、主に楽しむことを目的として存在しています。この場合確実に、ユーザが慣れていない形での探索とインタラクティビティを促すナビゲーションが、ブラウジングの体験の質を高めることになるのでしょうか? 「異っている」ことは「面白い」ことと等しくなり得るのでしょうか?

○ いいえ。コンテンツが楽しいものであっても、そのナビゲーションや他のユーザインタフェース要素はシンプルでかつ普通でない必要があります。我々は最近、子供が子供向けサイトを使うにあたってのユーザビリティの一連の研究から大部のレポートを発表しました("Kid's Corner: Website Usability forChildren"を見よ)子供達はおかしな音響効果やロールオーバーアニメーションが好きではありますが、子供は大人と同じく、Webサイト上で行き先を見付けるのが難しい時にはただいらいらします。子供達は自分のゲームがやりたいのであって、ナビゲーションそれ自体がチャレンジになってしまうことを望みませんでした。

● 熟練度が高く、プロフェッショナルで、とても尊敬され、賞をもらっているWebデザイナのかなり多くが、あなたの理論に何らかの点で対立しています。サイトが「使いやすい」ということを定義する一連の意見に、それ以上の余地があると思いますか?

○ 究極的には、もちろん、ユーザのパフォーマンスこそが、何が使いやすいのかを定義することになります。ユーザが自分のやりたいことを簡単に実現できたら、そのデザインは使いやすいのです。主要な問題は、だれが様々な階層のユーザのニーズを順位づけしようとするのかという範囲に帰着します。例えば、ローエンドのマシンを使っていたり、自分の会社に対してあまり時間を費すことがない人々も含まれています。両方のカテゴリに陥ってしまう人は、重要なミーティングの前の晩にホテルの部屋からラップトップでダイアルアップしているビジネスエグゼクティブかもしれません。

● あなたのWebユーザビリティの理論を、サイトを構築しているデザイナだけでなく、自分のWebサイトをデザインしてもらいたい企業に対して直接話していますか? なぜなら、一度ならず、クライアントが自分のWebsサイトで何をやりたいかについて前もって考えを持っていて、デザイナがどんなに素晴らしくて説得力があっても、そのクライアントがまったく動かない、ということがあるからです。

○ 多くのクライアントが知識に欠け、自分の商売に傷を与えるデザインを依頼してしまいます。ユーザビリティの美しさは、実際の顧客の振舞いのテストデータを得ることでなぜだめなのかを示すことができるということです。自分自身のケースでは、私はいくらか恵まれています。なぜなら、私は普通、既にユーザビリティに大きな優先度を与えることを決定している会社に対してだけ助言を求められるからです。

● あなたはご自分の本「ホームページ ユーザビリティ」でこうおっしゃっています。「(ニューススタンドの雑誌の表紙の海とは)対称的に、ユーザはそのウェブサイトを特定してそこを訪れると決めた後でしかそのホームページを見ることはない。つまりホームページは、ユーザが既にそれを見ているので、特に目立ってユーザの注意を引き付ける必要が無い」。ある会社のホームページがサーチエンジンでその競争相手のホームページすべてと並んだ上で取り上げられる場合はどうでしょうか? ユーザは確実にいくつかの結果をひらいて、各ページをざっと見て、最初の視覚的印象に基づいて、面白くなさそうなのをとじますよね? 上の言葉と反対のように見えますが、すぐその次の段落で、あなたは以下のように続けています。「最初の印象がよくなければ、そのユーザが戻って来ることは二度とないだろう」「彼らは最初に、それが興味あるものかどうか一度すばやくページを見る」...たぶん「スプラッシュ画面」は結局のところ良いものなのでは?

○ いいえ、スプラッシュ画面は無くなるべきです。スプラッシュ画面は、そのサイトがユーザの問題を解決することよりも自分自身のイメージをより気にしているような第一印象を与えます。サイトが何について述べていて、ユーザがそこを訪れることで何を得られるのかを素早く伝えるホームページが必要であることは事実ですが、伝えるべきもっとも重要な感覚の一つが、ユーザの時間を大切にしているという感覚です。人々が必要としているのは、そのサイトが自分のためにあり、居心地がよくそのサイトでもっと時間を過ごすだけの価値があると感じることであり、そうでなければ彼らは去ります。魅力的な視覚デザインは役にたちますが、得られる情報と機能を優先順位づけし、ユーザの目を最も重要なものに向けさせることも同じく役にたちます。ただ、これは興奮を伝えなければならない雑誌の表紙デザインとは異った目標です。

みんな雑誌のユーザインタフェースは自分で操作することができるということを知っているので、雑誌はその表紙によって、使いやすさを伝える必要がありません。反対に、Webサイトが会社のブランド的評判に対してできる最も大きな貢献の一つが、顧客満足度の年度調査で「会社Xとは仕事がやりやすい」という項目の点数を増やす能力です。

● 「私はFlashそれ自体を憎んではいない」(ヤコブ・ニールセン)で以下のように主張していますね。「ただ間違ったやりかたでつかわれてしばしばユーザ体験の邪魔になるというだけだ...」(記事元:Revolution Magazine)。標準的なHTMLサイトにも同じだけの率で確実に同じことが言えますね?

○ そう。私は多くのHTMLサイトに対しても非常に厳しいです。心配しないで。

● あなたはuseit.comで、自分のサイトがなぜほとんどグラフィックを使っていないかを説明するのに、「モデムのスピードで30KBに相当するが、ダウンロードが10秒を越えるようならユーザはそのページには注意を保つことができない。これらのサイズ制限以下に抑えるとほとんどのグラフィックが除外されてしまう」といっており、これは非常に有効な指摘だと思います。でも別の非常に有効な指摘として、ユーザはとても退屈に見えるページに対してあまり長く注意を保っておくことができないということがあります。useit.comは中断のないテキストがたくさん連なっているせいで、インターネット上で見て最も面白いサイトとは言えません。あなたの訪問者統計は驚く程高い訪問者数を示していますが、あなたのサイトの評判はそれを上回っています。他のもっと知られていない会社にこのアイデアに従うよう期待できるでしょうか?

○ そのとおり。このサイト自体は退屈にみえますが、その唯一の特徴が2週に一度の新しい記事なので、実際にはそれが利点になっているのです。厳しく見えるということはこのサイトの主要なメッセージにおいて特徴的ですが、それはユーザのやりかたから離れてユーザが欲している情報へ連れて行くということです。同時に、多くのグラフィックデザイナーが、自分達と関係がないという思い込みの元に、汚く見えるサイトをスキップすることに決めてしまうかもしれないということは認めます。私は、優れたグラフィックデザイナーはその分野の主要な法則を理解していればユーザビリティに実質的な貢献を行うことができると信じているので、これは恥ずべきことです。

Interview: Brett Archibald (c) 2002 Pixelsurgeon
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